
【日時】4月12日(日) 13:00開場/14:00開演(終演予定:18:00)
【料金】チャージ1,500円 + 1ドリンク以上オーダー

チケットのご購入はこちら
このフリッツ・レーマンのSPレコードは、≪マタイ受難曲≫の録音史上、4つの点でとても重要な意義を持つ。
- 録音史上、初めてカット無しで全曲が録音されたレコード。
- 戦後物心共に疲弊していたベルリンで起こったバッハ宗教声楽曲の復興運動の集大成的ライブ録音。
- カール・リステンパルトとともにその復興運動の中心におり、1956年3月30日 ミュンヘンにて聖金曜日の受難曲演奏の休憩時間中に急死したレーマン唯一のマタイ録音。
- 当時23歳だったフィッシャー=ディースカウの初イエス役録音。
この録音のオリジナルLPは、1949年にリリースされたアメリカVOX DL 6070、そしてフランスの会員制レコード頒布レーベル Les Discophiles Français(以下、DF)32_1-8(いずれも4枚組)。ただDFは翌50年にSPレコード全26枚組としても頒布している。1948年に世界に先駆けていち早くLPフォーマットを発表、販売したアメリカと比較し、旧フォーマットであるSPレコードが根を下ろしていたヨーロッパでは、引き続きSPレコードの需要も一定以上あったからである。
しかし、SPレコードはSPレコード。塩化ビニールのLPと比較し大量枚数が必要で、割れやすいシェラック樹脂のSPが辿る運命は儚いものだった。しかも会員からの予約に応じて受注生産される頒布レコードであるから、そもそも世に出た個体の絶対量(おそらく300組程度)が少ない。という事情から、あたらくしあが所蔵するSP全曲盤は、全世界で現存すると思われる数十組のうちのひとつであり、希少な個体と言える。
「LPの方が新しいフォーマットだから音質もいい」と考えがちだが、実際にDFのLPとSPを比較して聴いてみると、LPも臨場感がある一定水準以上の音質だが、SPは相対的に中音域が強調され、LPの音にかかった薄皮一枚を剝いだような生々しさ、線の太さがあり、そのエネルギーは並大抵のものではない。これは明らかにSPに分がある。
今から77年前、戦後復興の只中にあった西ベルリンの空気、演奏者、そして聴衆のバッハに寄せる心の在りように耳を傾ける。


J. S. バッハ マタイ受難曲 BWV244
ヘルムート・クレプス(テノール:福音史家)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン:イエス)
エルフリード・トロッシェル(ソプラノ)
ディアンナ・エストラーティ(アルト)
フリードリヒ・ヘルテル(バス)
ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団 ・ ベルリン放送合唱団
ベルリン放送交響楽団
フリッツ・レーマン指揮
1949年4月9日、10日 ベルリン放送局マズレンアレーホール(シャルロッテンブルク)実況録音
Les Discophiles Français – A32 F/10
Format:5 x Box Set 26 x Shellac, 12", 78 RPM, Album







チケットのご購入はこちら

.png)






