
【日時】3月15日(日) 13:00開場/14:00開演(終演予定:16:00)
【料金】チャージ1,000円+当日1ドリンク以上オーダー
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「ナポレオンとクラシック音楽」と言われ、まず思い浮かぶのはベートーヴェンの交響曲第3番≪英雄≫とチャイコフスキーの序曲≪1812年≫の2曲だろう。いずれも「英雄の調」と呼ばれる変ホ長調で書かれている。
ベートーヴェンは当初フランス革命の理念や「民衆の英雄」としての若きナポレオンを高く評価、共感して交響曲第3番を彼に捧げようとした。ところが1804年にナポレオンが自ら皇帝に即位すると、ベートーヴェンはそれを革命的理想の裏切りと受け取り激怒、楽譜のタイトルを“Sinfonia Eroica”などに整え、個人的・普遍的な英雄像へと作品の意味を移した。
一方、チャイコフスキーは産業博覧会での演奏を想定した依頼で≪1812年≫を作曲したが、それは気乗りのしない仕事であった。作曲途中には「序曲はおそらく騒々しいものになる。私は特に愛情を持って書いたつもりはない」と愚痴もこぼしている。しかし初演こそ不評だったものの、ナポレオン率いるフランス軍のロシア遠征とロシア側の勝利・防衛を描いたこの祝祭的序曲は、1887年3月の再演以降世界各地で大成功を収めた。
今回は≪1812年≫をレオ・ブレッヒの、≪英雄≫をオスカー・フリートの、いずれも1924年の旧吹込みオリジナルSPレコードで聴く。マイクやアンプを使用しない1925年以前の旧吹込みでこの2曲を収録するのは、技術的に至難の業であったことは想像に難くない。
「1871年生まれのユダヤ系ドイツ人指揮者」という共通点があるブレッヒとフリート。スター指揮者としての道を歩み、ユダヤ系でありながらナチスの思惑もあり、政権下でもしばらくドイツで活動できたブレッヒ。一方、流しの楽師、サーカスでの犬の調教師や道化師、厩番職、ホルン奏者、画家、犬のブリーダー…と職を転々としながら作曲を続け、1904年に自作《酔歌》で認められ、指揮者として本格的に活動するようになったフリート。
ドイツを離れてからブレッヒはスウェーデン、フリートはソビエトと、活動の拠点も全く異なった二人の名演を、1912年ポーランド製ラッパ型蓄音機「シレナ」で堪能する。
[演奏盤]
チャイコフスキー
序曲≪1812年≫変ホ長調 Op.49
レオ・ブレッヒ(指揮)
ベルリン市立歌劇場管弦楽団
録音:1924年 ベルリン
独POLYDOR B 20336/38


ベートーヴェン
交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55
≪英雄≫
オスカー・フリート(指揮)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:1924年7月 ベルリン
独POLYDOR B 20364/75


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