
シューマンを代表する連作歌曲集『女の愛と生涯』を
『メゾ・ソプラノ』
『世紀の名ソプラノのSPレコード(1928年録音)』
『フルートの無言歌』
という3つの視点(パースペクティヴ)で聴く新たな試み
【日時】2024年2月25日(日)
◆午後の部 開場:12:00/開演:13:00(終演予定:15:00)
◆夕方の部 開場:16:30/開演:17:00(終演予定:19:00)※学生・生徒限定
【出演】川崎 麻衣子(メゾ・ソプラノ)・谷髙 杏実(フルート)・林 菜月(ピアノ)
ロッテ・レーマン(SPレコード演奏)
【料金】◆午後の部 5,000円
最高品質グランクリュ(品評会入賞)コーヒー(コーヒーが苦手な方はソフトドリンク)&
スイーツ1品つき
◆夕方の部3,000円(学生証・生徒証 当日要提示)
オリジナルブレンドコーヒー(コーヒーが苦手な方はソフトドリンク)&スイーツ1品つき
お席のご予約は「こちら」
ロベルト・シューマン(1810-1856)がアーデルベルト・フォン・シャミッソー(1781-1838)の詩に作曲した8曲からなる女声のための連作歌曲集『女の愛と生涯(Frauenliebe und Leben)』。「シューマン 歌曲の年」といわれる1840年に作曲され、同年に作曲された『リーダークライス』や『詩人の恋』とともにシューマンを代表する歌曲集です。
ただ、女性が未来の夫と出会い、結婚し、最後に死別するまでを描き、「夫に尽くす妻」の観点から書かれたシャミッソーの詞は、ジェンダー平等が標榜される現代からするとその価値観は明らかに古臭く、時代錯誤とも言われることも…。
しかしその一方で、シューマンがクララ・ヴィークとの結婚を望み、その父フリードリヒがそれを許さない中、法廷闘争に持ち込んで結婚を勝ち取ったのもこの1840年で、シューマンの個人的感情がこの曲集に注ぎ込まれていることも考慮すべきでしょう。
そして何よりシューマンの紡ぐメロディの美しさは比類なく、その歌詞においてのみ作品の価値を判断するのは尚早とも思えます。
そんな『女の愛と生涯』の魅力を皆さんと一緒に改めて見つめ直すひとときです。

≪出演者プロフィール≫

川崎 麻衣子(かわさき まいこ)
福島県南相馬市出身。平成29年度洗足学園音楽大学声楽科を学部・大学院共に首席で卒業。洗足学園音楽大学レパートリーオーケストラにてデニス・ラッセル・デイヴィス指揮によるL.バーンスタイン/交響曲第1番《エレミア》ソリストを務める。第73回全日本学生音楽コンクール大学の部1位。第37回ソレイユ音楽コンクール第3位。2022年〜2024年小澤征爾オペラ塾合唱メンバーとして参加。卒業後もコンサート等開催するなど活動を行っている。声楽を捻金正雄、相田麻純の各氏に師事。
好きな作曲家:ロッシーニ 趣味:お菓子を作る事
特技:たくさん食べる事

谷髙 杏実(やたか あみ)
静岡県浜松市出身。洗足学園音楽大学卒業。フリーランスとして活動中。大学在学中より、京都アニメーション「響け!ユーフォニアム」公式吹奏楽コンサートに参加。 同シリーズでの映画「リズと青い鳥」にて傘木希美のフルートを担当。 現在も公式楽団プログレッシブ!ウィンド・オーケストラコアメンバーとして参加。
好きな作曲家:F.シューベルト、S.カルク= エラート
趣味:小説を読むこと、写真を撮ること 特技:どこでも寝られること

林 菜月(はやし なつき)
神奈川県出身。洗足学園音楽大学卒業、同大学院研究科を修了。在学時にはウィーンでの演奏会、ピアノ室内楽コンサートvol.23に出演。又、大学院ピアノコンチェルト研究演奏会にてグリーグピアノ協奏曲を演奏。現在フリーランスとして多数演奏会に出演。室内楽を清水将仁に、ソロを江崎昌子、谷川明の各氏に師事。Gruppo Kappa 第7期受講生。洗足学園音楽大学演奏補助要員・ピアノ伴奏員。
好きな作曲家:フォーレ 趣味:いい匂い探し 特技:健康体でいること
≪ロッテ・レーマンの『女の愛と生涯』≫

ロッテ・レーマン(1888‐1976)
ドイツ・オペラ/リートの分野で20世紀を代表する至高のソプラノ。
レーマンは『女の愛と生涯』を2回レコーディングしているが、今回は1928年11月10日、ベルリンで録音されたSPレコードをクレデンザ蓄音機で演奏。

