
【日時】2023年10月8日(日)開場:13:00/開演:14:00(終演予定:16:30)
【料金】チャージ500円 + 1ドリンク以上オーダー
お席のご予約は「こちら」
今年1月からウメダ電器のご厚意であたらくしあに設置されてきた竹製全方位スピーカー「Kaguya」。
お客様にも大変好評なスピーカーでしたが、モニター期間終了につき取り敢えずあたらくしあとお別れすることになりました。
そこで、惜別の意味を込めていわゆるステレオ初期オリジナルのオーディオファイル盤を「Kaguya」で鳴らしてみる、それも「ヴァイオリンの貴公子」ナタン・ミルシテインの稀覯盤2枚を・・・。
中古市場でもほとんど見かけることがなくなり、「あった!」と思っても一般人が簡単に手が出せる金額ではなくなってしまったミルシテインの『チャイコン』と『ベトコン』が、幸いにもあたらくしあには「あります」!
是非、「Kaguya」だから可能な、まるでコンサートホールで聴いているがごとくの臨場感で迫ってくるミルシテインをご堪能ください。
当日は「Kaguya」の設計・製作者である梅田寛さんも来店され、「Kaguya」の設計思想などについてお話もいただきます。


音楽を愛する人の為に、演奏会場の空気感までをも再現するスピーカーとして開発しました
燻した自然の竹、乾留竹を使い、一台一台、最適な特性になるよう設計、製作しています
全方位スピーカーKaguya
エジソンが蓄音機を発明して以来、録音、そして、それを再生するための技術は進歩してきました
様々なオーディオ機器が開発されてきました
音は電気信号に変換して録音され、その電気信号を音に変換する、最終機器がスピーカーです
一般的なオーディオ機器としてのスピーカーシステムは、多くの製品が販売されています
世界中の様々なメーカーから、様々なスピーカーが開発され、発売されています
その性能向上のため、日々、新しい製品が開発されてきましたが、それは、大部分が周波数特性(どれだけ低い音が出るか?どれだけ高い音が出るか)とひずみ率(入力された信号(CDやレコードなど)をどれだけ正確に、きれいに出力出来るか(音を出せるか))と言うことが重要だと考えられてきました
ピュアオーディオとかハイエンドオーディオと言われる分野は特にその傾向が強いようです
しかし重要なことは、それらのオーディオ機器を使用して、音楽を聴くのは測定器ではなく人間だと言うことです
スピーカーから出た音の波は耳に入り、そして、両方の耳から入ったその情報が脳で組み立てられ、初めて人は音楽を認識するわけです
その時、ステレオの左右の2つのスピーカーから出た音が、両方の耳にバランスよく入らないと、脳では正しく組み立てることができません
一般的な箱型スピーカーで、ユニットが正面に向かって取り付けられているスピーカーでは、その正面と正面ではないところでは、周波数バランスが変わります
正面では低音も高音も聞こえていたのが、正面から角度が開くほど、低音に対して高い音ほど減衰が大きくなります
つまり、スピーカーの正面と、正面ではないところでは、音の周波数バランスが変わる(音が違う)
これでは、頭の中で、音を正しく組み立てることは出来ません
Kaguyaは全方位(無指向性)スピーカーです
上方に向けて取り付けられたユニットから放射された音の波は、その上に取り付けられたディフューザーで反射して、横方向には、すべての方向に対して、同じ周波数バランスの同じ音が出ます
だから、Kaguyaを2台使ってステレオ再生した場合、頭の中で、正しく音が組み立てられるわけです
定位感(音の出てくる場所を感じる)がしっかりしていて、まるで目の前で演奏しているような臨場感があります
録音された音を、脳が正しく認識できるので、演奏の細部まで感じることができます
Kaguyaが多くの音楽家や音楽ファンに支持していただいている理由がここにあります
梅田 寛
「Kaguya」について詳しくは「こちら」をご覧ください。


チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35』
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
ピッツバーグ交響楽団
米Capital SPBR-3502
1959年4月6日 録音


べートーヴェン
『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61』
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
英Columbia SAX 2508
1961年6月 録音

ナタン・ミルシテイン(Nathan Milstein 1903-1992)は、ロシア(現・ウクライナ)のオデーサ生まれのヴァイオリニスト。
11歳になる頃には実力が認められ、レオポルド アウアーからサンクトペテルブルク音楽院に招かれたが、14歳になる頃にはロシア革命が起こり、師匠とアウアーと離別。キーウに戻ったミルシテインは、ウラジミール ホロヴィッツに出会って意気投合し、ソ連中を演奏旅行することになり、その後も度々共演することが増えて1925年には西ヨーロッパの演奏旅行へ。
そして、ウジェーヌ・イザイにも師事し、実力を養っていった。
1929年に完全に渡米。1942年にはニューヨークに定住してアメリカ市民になり、欧米各地で積極的に演奏活動を行った。
ミルシテインの最大の特徴は美しく流れるようなレガート奏法。控え目でありながら鮮やかなテクニックと表現力により、その演奏は気品漂うミルシテインの独特なものと言うことができる。人呼んで『ヴァイオリンの貴公子』。
20世紀最高のヴァイオリニストとしても数えられるアーティストの一人でる。